2026年8月16日(日)、一般社団法人外国人雇用協議会は、熊本県内の避難所において、外国人ボランティアによる炊き出し支援活動を実施しました。
今回の活動のきっかけとなったのは、日本で暮らす外国人の皆さんから寄せられた「被災された方々のために何かしたい」という声でした。
その想いを当協議会理事のサントシュ・ポウデルが受け止め、協議会として現地との調整や活動を支援しました。
当日は、当協議会事務局長の菅沼基も現地で炊き出し活動に参加しました。
外国人ボランティアの「何か力になりたい」という想いを、協議会が実際の被災地支援として形にした活動です。
250食すべてを提供
炊き出しを実施したのは、当時300名以上の方が避難していた八代トヨオカ地建アリーナです。
当日はキーマカレー、ナン、水を用意しました。
当初は「200食あれば余るのでは」との話もありましたが、開始直後から途切れることなく列ができ、用意していた200食と水は約2時間でなくなりました。その後、追加で準備していた50食分もすべて提供し、最終的に250食すべてをお渡しすることができました。
避難所では、普段の配給はパンなどが中心で、温かい食事ではないことも多いとのことでした。
ナンやネパール料理を初めて食べる方も多く、
「本当においしかった」
「ナンを生まれて初めて食べました」
「まさか本場のカレーを食べられると思っていなかったので感動しました」
「お店に行くように親戚に伝えます」
など、多くの温かい言葉をいただきました。
中には、「本当においしかった」と2度目を取りに来てくださった高齢の女性もいらっしゃいました。
明るく笑顔でお話しされていましたが、ご自宅が全壊し、近隣の方に助け出されたというお話も伺いました。
そのような状況の中でも、笑顔で「ありがとう」「おいしかった」と声をかけていただいたことは、活動に参加したメンバーにとっても強く心に残る出来事となりました。
当日は非常に厳しい暑さとなりました。
現地のボランティアの方々は、強い日差しの中で活動しながら、被災された方々にはできるだけ日陰で待っていただくなど、細やかに対応されていました。

「何かしたい」という想いを、実際の行動へ
活動終了後、参加した外国人ボランティアからは、
「何かしたいと思っていたけれど、何をしていいのか分からなかった。今回こうした貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました」
という言葉がありました。
日本で暮らす外国人の中にも、災害や地域の困難に対して「自分にも何かできることはないか」と考えている人たちがいます。
一方で、想いがあっても、どこで、どのように活動すればよいのか分からず、その気持ちが実際の行動につながらないこともあります。
今回の活動は、そうした外国人の皆さんの声を受け止め、協議会が地域や関係者との間をつなぐことで、「何か力になりたい」という想いを実際の支援活動として形にしたものです。
外国人も地域社会を構成する一員
外国人材というと、企業で働く人、人手不足を支える人、あるいは日本社会から支援を受ける側として語られることが少なくありません。
しかし、日本で暮らす外国人も、地域社会を構成する一員です。
今回参加した外国人ボランティアも、被災された方々のために「自分たちにできることをしたい」「何か力になりたい」という想いを持ち、自ら現地で活動しました。
日本で暮らす外国人の中にも、地域で困っている人を思い、自分にできることを考え、実際に行動する人たちがいます。
その姿や想いを、協議会としてきちんと社会に伝えていきたいと考えています。
一般社団法人外国人雇用協議会では、外国人材を単なる「働き手」としてではなく、日本で生活し、地域社会をともにつくる一員として捉えることが重要だと考えています。
今回の活動を一度きりのものにするのではなく、今後も災害時の支援をはじめ、地域や社会のために「何かしたい」という外国人の想いを、実際の行動につなげられるような支援活動を実施してまいります。
今後も、外国人と地域社会をつなぎ、外国人が日本社会の一員として地域に関わり、力を発揮できる機会づくりに取り組んでまいります。
活動概要
実施日
2026年8月16日(日)
活動内容
外国人ボランティアによる被災地での炊き出し支援
実施場所
八代トヨオカ地建アリーナ
提供内容
キーマカレー、ナン、水
提供数
250食
活動支援
一般社団法人外国人雇用協議会
活動費用について
本活動にかかる費用には会費を使用せず、当協議会が今期実施した収益事業による収益を充当しています。


